日曜日の朝10時に
病棟に行って
デールーム
(見舞客がたまる所)
に通されて
入院に関する
簡単な説明を
受けたのだけど。
明日のオペ後は
病室に戻らず
集中治療室、
要するにICUに
一晩置かれるらしい。
ここで
胸がザワつく。
『高い個室頼んだんだよ』
『無人の一泊、もったいないやん』
でもまあ、
そんなケチな奴は
初めから
個室なんか入るなよ、
って事だな。
諦めの気分…。
しばらくしたら
担当ナースが
やってきて
病室にご案内します。
と
連れて行かれた先は
まさかの展開。
私の個室オーダーは
電子カルテには
反映されておらず
パニクるナース。
調べによると
個室は
午後にならないと
空かないので
今からオーダーすれば
夕方までには
移動できますが
どうしますか?
というダンドリに
なってるらしい。
部屋も広めだし
もーここで良いです〜
私が
個室を選ぶには
ワケがあって。
今から27年くらい前
リッターバイクで
吹っ飛んで
肩と膝を骨折して
救急車で運ばれて
6人部屋に4ヶ月
入院した。
その時はとにかく
同室の人間関係が濃くて
傷の軽い人間が
重い人間の面倒を
みる感じで
誰がご飯を残したの
誰が便秘してるだの
誰が貰ったどら焼きの
数が足らないだの
お土産は6つないと
ダメじゃないだの
それはそれは
うるさかった。
その煩わしさが
トラウマ気味で。
でも
今回の4人部屋は
顔も見えなきゃ
声も聞こえない。
私はとても快適。
これなら大丈夫だ。
てか
今のところ
やれシャワーだの
やれアイスクリーム
買いに行くだの
ジタバタしてる
アタシが一番
うるさいよね。
入院の説明の時に
妙なモノを
渡された。
インスピレックス
とか言う
自発呼吸訓練器具。
肺の手術を
する人、した人の
肺活量を確保するための
訓練器具らしい。
ここで疑問。
アタシ、
胸腺腫瘍は取るけど
肺は取らないんだけど
コレ、要りますか?
でもまあ、
面白そうだから
やってみよう。
横に座ったナースの
説明を受けながら
実演していく。
ブルーのタワーに
着いているノズルに
目一杯息を吹き込んで
タワーの中にある
プラスチックのビー玉を
てっぺんまで上げて
3秒キープすれば
良いらしい。
タワーには
ダイアルがついていて
負荷を変えることが
できるように
なっている。
7段階あるダイアルの
下から4番目で
3秒キープ出来るように
訓練していきましょうね、
と、ナースは
励ましてくれたよ。
あの〜
最大負荷で
試しても良いですか?
ナースはびっくりした顔で
クラクラしたら
すぐにやめてくださいね!
と不安そうな顔。
はい、
長年の読者の方なら
顛末は
ご想像つくかも…。
玉をてっぺんに
4秒キープしたところで
ナースが止めに入ったさ。
今日は調子良かったし
もっといけたかも。
全員で寝る、の図
雑魚寝犬。
コメント
コメント一覧 (3)
アーティスティックスイマー並の肺活量を記録している気がします
胸腺腫瘍切除術に伴い片肺の空気を一度抜くと、
再度肺胞を膨らませて機能させるのに
訓練が必要なのでしょうか?
葡萄の皮みたいに中身が無いと潰れてぺしゃんこになり自然には元に戻りにくいのかと心配です
この訓練器でぺしゃんこ予防!?