私の患部は胸腺。
この中に2センチほどの
腫瘍がある。

胸腺は胸骨という
左右の肋骨がくっついてる
胸の真ん中の骨の
下にある。

そこにアプローチするには
胸骨を縦に
切り開く必要があるのだが

コレをすると
手術も重くなって
入院も長くなるので

今回の手術には





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このダヴィンチという
手術支援ロボットをつかう。






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このくにゃくにゃ曲がる
指先で奥深い患部まで
たどり着いて摘出する。


なので私の場合

胸の真ん中の皮膚に
小さくメスを入れ
そこからダヴィンチの
指先を入れ

肋骨の間から
肺の脇を通って
胸腺にたどり着き
胸腺の中から
腫瘍を取り出してくる。

場合によっては
右肺の空気を少し抜いて
ダヴィンチの手の
通り道を作る可能性もある、

所要時間は2〜3時間。



との説明だった。 




だがしかし。

8:30に病室にお迎えが来て
手術が始まったのが9:00

手術室で起きて〜
起こされたのが10:30

所要時間90分でしたー
とナースの声が聞こえた。

ちょっと速くないか?
そっかー
うまく行ったんだー





集中治療室に移され

しばらくしたら

先生が来て
手術の顛末を
教えたくれた。


先生が話し始めると
集中治療室のナース(男が大半)
が、わらわらと集まってきた。
これは何かあったなー。


ダヴィンチを入れるために、
胸骨の上の皮膚を
2センチほどメスでカットして
その穴を右肋骨の方向に
ガイドして肋骨の隙間に
ダヴィンチの先を
差し込もうとしたら

穴の下に腫瘍が
見えたんだよ。

(え〜っとナース爆笑)

肺の端にくっつく形で
袋がぶらさがってて
袋の中には石灰化した
体液やら脂肪やらが溜まって
胸腺の中に
潜り込んでる状態で
過誤腫と呼ばれる
良性の腫瘍でした。

なのでダヴィンチではなく
普通の内視鏡でささっと。


で、申し訳ないのですが
今、集中治療室が
満床なんだよね。
重症患者がきたら
申し訳ないけど
貴女に一般病棟に
戻ってもらうかも
しれないので…。
 

オペ開始直後
ダヴィ様退場、
控えの内視鏡登場
ってわけでした。


追い出される事なく
集中治療室で一晩過ごし
10:30に病室に戻ってきて

全粥のお昼ご飯食べたら
点滴も抜けちゃいました。

これ多分明日
退院するな。


取り急ぎの
ご報告でした。


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