メルの耳掃除をはじめたら


ロコが文句言いたげに目の前に座る。

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おもむろにメルを舐めだす

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がっつり押さえつけて

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目も耳も口も鼻も。 穴という穴に舌を突っ込む

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メルは窒息寸前

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まだまだいきまっせ。

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さすがのメル母さんも降参です。

私もこの状態では耳掃除できません。

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どうやらロコは私にメルを取られるのがイヤみたい。
メルは自分の物なのです。

ウチの親子は異常にべったりしてる気がするんですが。
どこの親子もこんな感じ?



おまけのおはなし。

テレビドラマはあまり見ない私ですが
金曜日深夜の「秘密」はなんとなく見ていました。
「娘の体に死んだ母親の人格が宿る」という
現実離れだが、よくあるストーリー。

父と娘のふたり暮らしだが
娘が「眠る」と母親が現れる。
だから実際は三人で暮らしている…というどこかで見たような筋書き。
見逃した回は想像力でもなんとかカバーできるし
安っぽいSFだなぁ、ってくらいの評価で見てました。

ところがなんと最終回で私、大泣きしてしまいました。

娘から大人の女へと成長するとともに
完全に消えてしまう母親の人格。
そして美しく成長した娘は結婚の朝を迎えます。
ウェディングドレスで「お世話になりました」と挨拶をする娘をみて
父親は、娘の中にいるのは妻だと気づきます。
成長して残った人格は娘ではなく妻だったと。
しかし父親は「幸せになれ」と送り出します。
ただ新郎を「一発殴らせろ」と本気で殴ります。
父親は娘と妻を同時に手放す事になるのですから。
娘(妻)はそれをただ黙って見つめるだけ。
そして父親は自分の左手の結婚指輪をそっと外すのでした。

なんだかね、父親が可哀想で可哀想で。
ああ、歳とったもんだ。

     おまけがながくなりました。ではでは



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